Medical corporation Seifukai Ibaraki Hospital
ひとりで悩まないでください
かつては閉鎖的で敷居の高いイメージのあった精神科病院も、最近は社会に開かれたものになってきています。そしてメンタルヘルスに対する社会の関心も高まって来ました。そこで精神的心理的な問題で専門家に相談したいと思われたら、まず気軽に一度外来にいらしてみて下さい。専門的立場からご助言差し上げたいと思います。
こころの病を疑ったら、一人で悩まずに、病院の医師など、専門家の力を借りることをおすすめします。また、患者さんご本人も病気であると理解できないことも多いため、家族の方や周囲の人が気づいてあげることも大事です。
■狭義の精神障害
統合失調症、気分(感情)障害(うつ病、躁うつ病)/脳神経系の疾患
●具体的な症状
幻聴、妄想、など
長期の治療経過の中では連合弛緩、自閉、引きこもりが出現します、これらは統合失調症残遺症状と呼ばれます。
●治療
抗精神病薬(向精神薬に分類される薬剤)治療、入院治療
統合失調症の急性期には、幻聴や妄想、感情障害に伴って、行動の乱れ(興奮や徘徊など)が生じやすく、入院が必要となることも多いのですが当院では入院治療に積極的に取り組んでいます。
●急性期の症状が改善した後/身の消耗状態(精神病残遺症状)
この時期には、規則正しい通院治療と薬物療法に加えて精神科リハビリテーションが必要です。デイケアセンター、作業療法室、地域生活支援センターを併設し、患者さんの社会復帰と生活支援に積極的に取り組んでいます。
■ストレス性障害
心因や環境因(ストレス)によって生じる疾患
不眠症、反応性うつ状態、パニック障害、強迫性障害、身体化障害、摂食障害など
●治療
外来治療で治療を行ないます。不安やいらいらといった神経症症状(ストレス症状)に対しては薬物療法を行ないます。
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抗不安薬/ベンゾジアゼピン系抗不安薬
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抗うつ薬/三環系や四環系抗うつ薬 SSRIやSNRIと呼ばれるタイプの薬剤
■リハビリテーション
●デイケア ●ショートケア
グループ活動を通じたリハビリテーション。就労準備や再発予防、生活技能の習得など、個人の目標に合わせた治療、援助をプログラムを通して行います。
●作業療法(OT)
作業活動を通じたリハビリテーション。日常の様々な活動の体験を通して、個々の生活に合わせた治療・援助を作業療法士が行います。
■診療支援
●地域医療連携室
患者さんやご家族からの受診及び入院の相談や、診療所及び病院等の関係機関からの入院依頼に対応しています。
●医療福祉相談室
精神保健福祉士(ソーシャルワーカー)がご相談をお聞きしています。